おこめさんちのミミヨリな話

両耳小耳症&重度難聴の息子と、日々の徒然

コミュニケーションのはじまり

コメコが赤ちゃんのときから、ベビーサインに興味があり、育児に取り入れていました。コメコは話し始める前から、動物のサインや簡単な挨拶などを理解したり自分で表現したりすることもありました。

 

そんな経緯もあり、コメタにも新生児期からサインを見せて育てています。

難聴が分かってからは、親子で手話を学ぶサークルにも参加し楽しみながら親しんでいる所です。

 

一番見せる機会が多いのは“おっぱい”。このサインには、2ヶ月の頃から反応していました。その頃はサインを見せるとぺろぺろと舌を出していました。最近では、にこぉ〜と嬉しそうに笑って答えます。

その他には“ごはん”、“おやつ”、“もっと”などに反応しますが…こう挙げると食に関するものが多いですね。“いただきます”は、手をパチパチして合わせる真似をしているようです。

 

1歳を迎える前後にできるようになってとても嬉しかったのがお返事です。

手話サークルで毎回お名前を呼ぶときに歌う歌があり、手話をつけて家でもよく歌うのですが、「はーい」とお返事するタイミングでコメタが手を挙げるようになったのです。

補聴器をつけていてもつけていなくても手を挙げるので、どうやら身振りを見て反応しているようです。

ちゃんと見ながら学んでいるのだなあ、成長しているのだなあと感じられとても嬉しい表れでした。

 

人工内耳を装用すると、聴く力を育てるために手話は控えるようにするような話を聞いたことがあります。

が、人工内耳を入れることでコメタの場合は残存聴力がほぼなくなります。

また、人工内耳を入れても程度は改善されるとはいえ難聴には変わりありません。

理解の補助や、お風呂など人工内耳をつけられない状況でのコミュニケーション方法の一つとして、家族で手話は学び続けたいと考えています。